『転職を繰り返してしまうと、企業側から悪い印象を持たれそう…。』などと、転職をする際に懸念する方もいらっしゃるでしょう。
特に、20代でこれから2回目の転職活動を始める方の中には、そう思って今後どのようにして転職活動を進めていけばいいか悩んでいる方もいるはずです。
今回は、転職活動2回目の20代は、本当に企業側に悪い印象を持たれてしまうのか、その実情を解説したうえで、転職回数関係なく転職を成功させるためのコツについて紹介をしていきます。
これから2回目の転職活動を始める方は、ぜひこれから紹介することをチェックして、転職活動を進めていきましょう。
目次
転職1回目と転職2回目に違いはある？
転職2回目の20代は本当に印象悪く思われてしまうのかということを説明する前に、まずは、1回目の転職をした際と、2回目の転職をした際の違いについて説明をしていきます。
転職の回数は関係ないと思われがちですが、実は1回目の転職と2回目の転職とでは、本質的な意味が違っていて、転職活動の進め方にも違いが現れてくるものです。
この違いを事前に知ることにより、これから2回目の転職活動を行う際、スムーズに進めやすくなるでしょう。
具体的な違いについては、以下を参考にしてみてくださいね。
- 転職1回目の場合
社会に出て初めて仕事を経験してきた中で、本当にやりたい仕事や目標ができたことにより、転職につながるケースが多いです。
例えば、今までは既存顧客の営業をしていたが、今後はより高度なことをやってみたいと思い、新規開拓をする営業をしたいなど、キャリアアップするために転職する場合などが当てはまります。
または、いろいろ経験してきた中で、『今までは事務職だったが、クリエイティブな仕事にも興味があるのでWebデザイナーになりたい。』など、未経験の職種にキャリアチェンジもしやすい傾向です。
- 転職2回目の場合
転職1回目の時と比べ、企業側から高度な専門性や即戦力を求められることがあります。
そのため、今まで経験したことのある職種の責任のあるポジションに転職するケースが多いです。
逆に、転職1回目の時と比べて、キャリアが形成されていることがほとんどなので、未経験の職種にキャリアチェンジすることが難しい傾向です。
20代で転職2回目は印象悪いって本当？
1回目の転職では、やりたいことや目標を実現させるために転職を進めるケースが多いですが、2回目の転職では、今まで経験したことのある職種に転職して、キャリアアップを目指すケースが多いです。
しかし、20代で転職を2回するとなると、それほど経験やスキルがついていないと考えられます。
そのような場合だと、企業側からの印象が悪くなってしまうのではないかと、危惧される方も少なくはありません。
では、20代で2回目の転職をすると、企業側から悪い印象を持たれてしまうのでしょうか？
結論から申し上げますと、全ての企業が必ずしも悪い印象を抱いているということはありません。
例えば、若手の人材を積極的に求めている企業や人柄重視で採用を行なっている企業であれば、採用される可能性も期待できます。
もちろん中には、20代で2回転職していることに対して『採用してもすぐ辞めそう。』と思って、受け入れない企業もあります。
しかし、近年では転職することが当たり前と考えられている世の中にもなっているため、20代で転職を2回していたとしてもそこまで気にしない企業が多いのが実情です。
20代で転職2回目が印象悪く思われてしまうケース
近年では、20代で転職を2回していてもそこまで気にしない企業が多いものです。
しかし、実は場合によっては20代で転職を2回している場合でも、企業側からの印象が悪く思われてしまうケースもあるのです。
では一体どのような場合、悪く思われてしまうことがあるのでしょうか？
具体的に以下のような場合に当てはまってしまう場合、企業側からあまり良い印象を持たれないリスクがあるので、これから転職活動をする際は、しっかり対策をしなくてはなりません。
- 前職を短期間で離職してしまった場合
- 前職の退職理由がネガティブな理由だった場合
- 職種や業界にこだわりがない場合
前職を短期間で離職してしまった場合
前職に在籍していた期間が短く、すぐに離職してしまっている場合、企業側からあまり良い印象を持たれない傾向にあります。
1年以上在籍しているのであれば、あまり言われることはないかもしれませんが、3日とか1週間、1ヶ月など極端に短すぎると、『入社してもきっとすぐに辞められてしまうかもしれない。』と企業側に思われてしまう可能性があります。
このような印象が企業側に持たれてしまうと、採用されにくくなってしまいます。
前職の退職理由がネガティブな理由だった場合
『上司が苦手で退職した。』『給料が低すぎて退職した。』などと、前職の退職理由がネガティブな理由であることが、企業側に知られた場合、当然ながらあまり良い印象を持たれることはないでしょう。
いざ選考を受け、面接をする際に、これらの退職理由をそのまま企業側に伝えてしまうと、『すぐに会社に対して不満を言いそう。』などと思われてしまうリスクがあります。
後ほど詳しく説明をしていきますが、もし面接で転職理由を聞かれた際は、できるだけ前向きな理由に言い換えるようにすることが重要です。
職種や業界にこだわりがない場合
転職活動をする際、企業側からもどのような企業を志望しているのか聞かれることもあります。
その際に、志望している企業と全く違う職種や業界の企業を志望しているということを知られてしまうと、『職種や業界にこだわりがないんだ。』と思われてしまいます。
そして、志望している企業側からも『別にうちでなくてもいいのだろう。』『どこの会社でも入れれば良いのだろう。』と印象を持たれてしまう可能性があります。
また、新卒で入社した会社がITのエンジニア、転職1回目で入社した会社が商社の事務職、転職2回目では不動産の営業職を志望しているなど、過去の経歴をみて職種や業種にバラつきがある場合も、『こだわりがない。』と思われてしまうでしょう。
転職2回目の20代でも転職を成功させるコツ5選
20代で転職2回目だとしても、大抵の企業では気にせず受け入れてくれますが、前職に在籍した期間が短すぎる場合や、前職の退職理由がネガティブな理由である場合などは、あまり企業側から良い印象を持たれることはありません。
しかし、そのように置かれている場合でも、いずれにせよ転職活動を進めていかなくてはなりません。
また、転職2回目でも受け入れくれてくれる企業があるとはいっても、これから転職活動を進めていくにあたり、気にしてしまう方も少なくはないでしょう。
このように20代で転職2回目ということに懸念を抱いている方のために、スムーズに転職を成功させるためのコツを紹介していきます。
具体的に以下のようなことを実践することで、成功率が格段に上がります。
- 前向きな転職理由を伝える
- 前職の経験やスキルを活かせる職種を志望する
- 企業研究を徹底する
- 自己分析を念入りに行う
- キャリアプランをしっかり練る
前向きな転職理由を伝える
転職する際、転職理由は必ず面接で聞かれます。
その際、『前職の上司が嫌いだった。』『前職の給与があまりにも低かった。』などと、ネガティブな転職理由を直接伝えてしまうのは絶対にNGです。
実際には、そう思っていたとしても、できるだけ前向きな言い方に言い換えて、伝えるように心がけてくださいね。
例えば、『給与が低かった。』という理由で退職した場合、『自分の仕事ぶりを正確に評価してくれる環境で働きたい。』などと、積極的に捉えられるような言い換えを考えるようにしましょう。
転職理由の伝え方については、以下の記事でも紹介をしているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
早期離職は転職に不利？メリットやデメリット、適切な転職理由の伝え方を紹介
会社に入社しても、3年以内に退職してしまうことを早期離職といいます。 実は、20代の若者の中では早期離職をしてしまう人が近年増加傾向になっています。 もともといた会社に対して不満を抱くなどとネガティブな理由で退職したり、 […]
前職の経験やスキルを活かせる職種を志望する
2回目の転職は、1回目の転職とは違い、企業側から即戦力や専門性を求められることがほとんどです。
求人情報を探す際は、前職の経験やスキルを活かせる職種に絞って、企業を選ぶようにすると、選考が通りやすくなります。
今一度、自分が過去にどんなことを経験したり、どんなスキルを持っているか、自分の中でも整理して、それらを活かせそうな企業を探してみるようにしましょう。
企業研究を徹底する
転職を繰り返す人によくありがちなこととして、今までの転職活動で企業研究を中途半端な状態で行なっていたということが考えられます。
そして、実際に企業に入社したけど、想像していた社風と違っていたり、やりたいことが実現できなかったりして、転職をしてしまうケースが多いです。
企業とのミスマッチを防ぐためにも必ず企業研究を行うようにしましょう。
企業研究を徹底すると、志望している企業の基本情報はもちろん、顧客や市場、競合などを知ることができるので、実際に入社した際のことを想像しやすくなります。
もしも、企業研究のやり方が分からない場合は、以下の記事に効率よく企業研究を進める方法を紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
転職を成功させるには企業研究が重要！志望動機作成にも役に立ちます
あなたは転職活動を進める際、企業研究はしっかり行っていますか？ 転職の経験が浅かったり、初めて転職活動をする20代の人たちの中には、やり方が分からなかったり、忙しいなどという理由で、企業研究を怠って、転職活動を進める人も […]
自己分析を念入りに行う
企業研究だけではなく自己分析も、転職活動をする際に必ずやっておくべきことです。
自己分析をすることにより、転職活動をする際の必須項目である、志望動機や自己PRの作成がスムーズにできたり、キャリアプランを明確に立てることができます。
自己分析をどれだけ念入りにやってるかで今後の転職活動が左右されるくらい重要なことですので、必ずしっかり行いましょう。
以下の記事でも自己分析について解説をしているので、こちらの記事も転職活動をする際に確認しましょう。
自己分析は就活の始まり！自分を知らないとESも面接もうまくかない！
就職活動がスタートすると、 企業のエントリーやＥＳ作成・面接に追われて自己分析を行なう時間があまり取れなくなってきます。 しかし、自己分析を行わずに選考に挑んだとしてもいい結果は出ません。 『自分がどんな人か』『自分がど […]
キャリアプランをしっかり練る
自己分析で整理した内容をもとに、キャリアプランもしっかり練りましょう。
キャリアプランは、志望している企業で将来どのように働いて、どんなことを実現させたいか、今後の行動を計画するものです。
キャリアプランが明確であればあるほど、企業側からも『この人は将来をよく見据えている。』『この人なら長く働いてくれそう。』と思われ、好印象を与えることが期待できます。
まずは、目標を考え、その後にその目標を達成するためにはどんなことをすればいいのか具体的に考えてみて、将来を計画していきましょう。
キャリアプランの詳しい立て方については、以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【就活生必見】面接で聞かれるキャリアプランとは
キャリアプランとは 「キャリアプラン」とは、将来どのように働きたいか・何を仕事にしたいかなどの将来像を実現するための具体的な「行動計画」です。これは就職活動の面接で必ずと言ってもいいほど聞かれる質問です。 しかし数年後の […]
転職2回目でも大丈夫！自信を持って転職活動をしよう
20代で転職が2回目だとしても、上記で紹介した5つのコツを徹底することにより、転職活動を成功させるうえ、スムーズに進めることができるでしょう。
そして、あなたが納得できる企業に転職することが実現できるはずです。
また、『前職をネガティブな理由で退職している。』『あまり職種や業界にこだわりがない。』という方でも、工夫をすることにより、転職成功に繋がる可能性は十分にあります。
転職回数が多いと、不安な気持ちを抱え込んでしまうかもしれませんが、必ずあなたを受けれてくれる企業はありますので、自信を持って転職活動を進めていきましょう！
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