【人材業界】キャリアアドバイザーの年収は低い?年収を上げるコツを紹介

転職活動を行っている際に、転職エージェントなどといった人材系サービスを利用する方も少なくはないでしょう。

こういった人材系のサービスは、今後のキャリアに悩んでいる求職者の悩みを聞いたり、求職者に企業を紹介するなどといったサポートを行ってくれます。

あなた自身も転職活動で悩んで、転職エージェントに助けられてた経験もあるでしょう。

そして、こういった求職者をサポートする仕事に憧れを抱き始めてはいませんか?

このような求職者をサポートする仕事は、キャリアアドバイザーという職業に該当され、実は誰にでもなることができます。

しかしこういった職業は、忙しいわりには意外と年収は高くないと思う方も少なくはありません。

では、キャリアアドバイザーの仕事は、本当に年収が低いのでしょうか?

今回は、キャリアドバイザーの仕事が気になっている方に向けて、年収の実態年収を上げるためのコツについて紹介をしていきます。

これから人材業界やキャリアアドバイザーへの転職を検討している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

目次

キャリアアドバイザーとはどんな職業?

キャリアアドバイザーとは?

キャリアアドバイザーの年収が本当に低いのか知る前に、まずはキャリアアドバイザーがどんな職業なのか、改めて理解を深めていきましょう。

キャリアアドバイザーとは?

キャリアアドバイザーとは、就職活動をしている学生転職活動をしている求職者に、職業選びや企業探しなどの悩みを聞いて、アドバイスする職業です。

学生や求職者から悩みや希望などをヒアリングして、条件に合った企業を紹介していきます。

そして、履歴書や職務経歴書などの書類の添削を行なったり、面接対策を実施して、求職者が選考に突破できるようにするためのサポートも実施しています。

この他にも、学生や求職者に代わって、キャリアアドバイザーが企業と直接交渉して、選考の日程を調整したり、入社後のフォローもしていきます。

キャリアアドバイザーは、学生や求職者の就職・転職活動のサポートをする反面、紹介する企業とも連絡を密に行わなければなりません。

そのためには、コミュニケーション能力はもちろん、ヒアリング力や交渉力、情報収集力なども必要となります。

キャリアアドバイザーとキャリアコンサルタントの違い

キャリアアドバイザーとは別にキャリアコンサルタントという職業もあります。

混在されやすいですが、これらには実は違いがあります。

前述しました通り、キャリアアドバイザーとは、学生や求職者の悩みをヒアリングして、希望に沿った企業を紹介したり、面接対策などの選考のサポートをする仕事です。

一方キャリアコンサルタントとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行う『キャリアコンサルティング』を行う専門家のことです。

人材業界におけるキャリアアドバイザーは、『企業に就職・転職したい。』と悩みを抱えている学生や求職者に希望する条件の企業を紹介して、就職・転職を目指すのがゴールとしています。

しかし、キャリアコンサルタントは、『自分にはどんな働き方が向いているか。』『仕事がうまくいかない。』などといった悩みを抱えている人の悩みを聞き、それらを解決し、今後のキャリアを支援することをゴールとしているのです。

その悩みを解決する選択肢の中には、もちろん一般企業に就職するという答えもありますが、中にはパートとして働いてみるとか、フリーランスとして働いてみるなどという答えもあります。

そのため必ずしも、企業で働くことを勧めるのではなく、働き方や仕事に対して悩んでいる人の悩みが解決できる答えを導き出してあげるのが、キャリアコンサルタントの仕事なのです。

ちなみに、キャリアアドバイザーになるには特別な資格は不要ですが、キャリアコンサルタントになるには国家資格が必要です。

キャリアドバイザーとキャリアコンサルタントは、名称が似ていて紛らわしいものではありますが、この資格を持っていないと、『キャリアコンサルタント』と名乗ることはできませんのでご注意ください。

キャリアアドバイザーの年収が低いって本当?

キャリアドバイザーは、企業で働きたいと考えている学生や求職者の悩みを聞き、希望する条件の企業を紹介したり、選考の対策をして、就職・転職のサポートをする仕事です。

学生や求職者に向き合って、サポートをしていく反面、企業に交渉することもあるので、一度に行う業務が多く、大変だと思われがちですが、これらの流れを全て自分一人で行うため、やりがいを感じやすい仕事でもあります。

これだけの業務を一人で行うのであれば、当然年収もそれなりに高いのではないかと思うかもしれません。

しかし、実際に人材業界のキャリアアドバイザーで働いている人やインターネットの口コミなどを見てみると、『キャリアアドバイザーは稼げない。』『業務量のわりには年収が低い。』などという声があるのも実情です。

では、人材業界におけるキャリアアドバイザーの仕事は、本当に年収が低いのでしょうか?

令和5年9月に国税庁で公表された『令和4年分民間給与実態統計調査結果』によると、日本全体の平均給与が458万円であると記載があります。

それに対して、人材業界におけるキャリアアドバイザーの平均年収は、マイナビ転職の『全317職種 2023年版 職種別 モデル年収平均ランキング』によると549万円であったということがわかります。

参考:全317職種 2023年版 職種別 モデル年収平均ランキング|マイナビ転職

※人材コーディネーター・キャリアカウンセラーの欄を参考。

この結果から、人材業界におけるキャリアアドバイザーは、日本全体の平均年収よりも上回っているのです。

そのため、人材業界におけるキャリアアドバイザーの年収は、平均年収ベースで考えると比較的高い傾向にあります。

もちろん、これらの金額は、あくまでも平均であるため、日本全体の平均年収よりも下回る年収である企業も存在しますが、反対に年収1000万円を実現することができる企業も存在しています。

【雇用形態別】キャリアアドバイザーの年収を紹介!

キャリアアドバイザーと聞くと、人材業界の一般企業で正社員として雇用されているイメージが強いかもしれません。

しかし、正社員だけではなく、非正規雇用やフリーランスとして働くキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントも存在しています。

そして、雇用形態によって年収の幅が変わります。

では、キャリアアドバイザーの仕事は、雇用形態によってどれくらい年収が変わっていくのか、正社員・非正規雇用・フリーランスのそれぞれの雇用形態別に紹介をしていきます。

正社員の場合

人材業界の一般企業で正社員として雇用されている場合の年収は、およそ500万円前後と言われています。

新卒や未経験で雇用される場合は、初年度の年収は約240〜300万円前後ですが、経験者であれば、さらに上の年収を得ることができます。

また、インセンティブ制度を設けている企業であれば、結果を積み上げることでさらに高収入を実現させることができるでしょう。

他にも、キャリアコンサルタントなどの資格を取得していれば、資格手当として、給与とは別に報酬を得ることができる場合もあります。

非正規雇用やフリーランスと比べて、未経験や資格なしの人でも安定した年収を得られるのが正社員の最大の特徴です。

非正規雇用の場合(キャリアコンサルタント)

ハローワークなどといった公的職業支援機関や、教育機関などで働く場合は、非正規雇用で採用されます。

また、このような機関で非正規雇用として働く場合は、キャリアアドバイザーではなく、キャリアコンサルタントとして雇用されることが多いです。

非正規雇用として働く場合は、時給1300〜2000円であることが多く、仮に時給1300円の職場で1日7時間・月20日働いた際、年収に換算すると約218万円となります。

時給や取得している資格によって収入が変動しますが、正社員と比べると安定性は低い傾向です。

そのため、非正規雇用の人は、キャリアコンサルタントの仕事だけではなく、複数の仕事を掛け持ちして働いている人も少なくはありません。

フリーランスの場合

これまでに一般企業や機関などでキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントの経験がある方は、フリーランスとして、個人で活躍している方もいらっしゃいます。

フリーランスで働く場合は、自分の好きなようにカウンセリング料金などを設定することができます。

カウンセリングの料金や件数によって年収が異なるため、一概にいくらとは言えませんが、例えば1時間のカウンセリングを1万円として、月に50回カウンセリングを行ったら、月50万円の収入を得ることができます。

基本的には全額自分の取り分となりますので、これを仮に1年間続けたら、年収600万円を実現させることも夢ではありません。

独立したてだと、収入が不安定であったり低収入が続いてしまうこともありますが、経験次第では、正社員を超える収入を得られる可能性も十分にあります。

キャリアアドバイザーの年収を上げるためのコツ5選

キャリアアドバイザー年収を上げるコツ

人材業界におけるキャリアアドバイザーの年収は、日本全体の平均年収と比較すると平均以上の金額ということがわかりました。

しかし、全てのキャリアアドバイザーが高収入を得られるというわけでもなく、中には日本全体の平均年収よりも低い企業も存在しています。

また、比較的高めの年収を得られる企業に転職しても、『さらに年収を上げたい!』と思う方もいらっしゃるでしょう。

では、キャリアアドバイザーで現在よりもさらに年収を上げたい場合、一体どのようなことをすれば高収入を実現することができるのでしょうか?

ここでは、キャリアアドバイザーで年収を上げるためのコツを5つ紹介をしていきます。

  • 大手に企業に転職する
  • インセンティブ制度を設けいている企業に転職する
  • 資格を取得する
  • フリーランスのキャリアアドバイザーになる
  • 人材業界に特化している転職エージェントに相談をしてみる

大手の企業に転職する

人材業界は幅広く、多くの企業でキャリアアドバイザーのポジションを募集しています。

その中でも、大手の企業に転職することにより、現在よりも年収を上げることが実現できるでしょう。

具体例として、以下にて大手人材会社の平均年収を紹介します。

いずれの企業もあなたも一度は耳にしたことはありませんか?

こういった大手人材会社に転職をすることにより、安定して高収入を得られる可能性が高くなります。

また、このような大手の企業では、年収だけではなく、福利厚生も整っている傾向があるので、安心して働くことができるでしょう。

\福利厚生については、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね!/

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インセンティブ制度を設けている企業に転職する

キャリアアドバイザーの仕事で年収アップを目指しているのであれば、インセンティブ制度を設けている企業に転職するのも手です。

インセンティブ制度とは、仕事上で実績を積んで、ノルマを達成することにより、給与とは別に報酬を得ることができる制度です。

インセンティブを得られる基準は企業によって異なりますが、例えば、求職者に紹介した企業に求職者が入社することが決定するたびに、報酬を得られるケースが多いでしょう。

経験者であれば、仕事に慣れているということもあり、短期間で年収アップを実現することができるでしょう。

しかし、人材業界が未経験の方でも、頑張れば頑張るほど結果を得られる可能性は十分にありますので、比較的誰でも年収アップが実現しやすい方法です。

資格を取得する

一般企業でキャリアアドバイザーとして働く場合は、特別な資格がなくても転職することは可能です。

しかし、企業によっては資格を取得していることにより、給与とは別に報酬を得られる『資格手当』の制度を設けていることもあります。

少しでも年収を上げたいと考えているのであれば、資格を取得することもおすすめです。

キャリアアドバイザーの仕事に役立つ資格には、具体的に以下のようなものがあります。

  • キャリアコンサルタント
  • キャリアコンサルティング技能士1・2級
  • CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
  • 人材紹介コンサルタント資格
  • 職業紹介資格

これらの資格は、当然ながら仕事をするうえでも非常に役に立ちますので、キャリアアドバイザーに転職することを検討している方は、取得することをおすすめします。

また、正社員だけではなく、公的職業支援機関などで働く非正規雇用のキャリアコンサルタントの場合は、国家資格である『キャリアコンサルタント』が必要です。

キャリアコンサルタントの資格とは別に、キャリアコンサルティング技能士やCDAなどの資格も合わせて取得することにより、時給を上げることができ、非正規雇用でも給与をアップさせることができるでしょう。

そして、取得した資格は、必ず履歴書に書いて、企業側に『自分はこんな資格を持っている。』ということをアピールしましょう。

履歴書の資格欄の正しい書き方については、以下の記事で解説をしていますので、これから履歴書を書く方はチェックしておきましょう。

履歴書に書ける資格・運転免許とは?資格欄の正しい書き方を徹底解説

転職活動に慣れていない方の悩みに、履歴書の書き方があるのではないでしょうか。 中でも資格欄の書き方がわからず、『どんな資格を書けばよいのか』や『書き方にルールや条件はあるのか』などの悩みを持っている方は多いと思います。 […]

フリーランスのキャリアアドバイザーになる

既に一般企業などでキャリアアドバイザーの経験がある方は、フリーランスのキャリアアドバイザーになることもおすすめです。

フリーランスのキャリアアドバイザーになることで、カウンセリングなどの料金を自分の好きなように設定することができます。

料金やカウンセリングの件数次第によっては、正社員のキャリアアドバイザーよりも高い収入を得ることができ、年収アップも実現しやすくなります。

フリーランスのキャリアアドバイザーになるには、経験はもちろんですが、人脈なども広げなくてはなりません。

そのためには、セミナーや勉強会などに参加して、同業の方などと接する必要があります。

また、キャリアアドバイザーは無資格でもなることができますが、フリーランスの場合は、資格がないと求職者などから『信ぴょう性が薄い』とみなされ、事業を継続することが難しい傾向にあります。

新卒や未経験の方には難易度が高いですが、ある程度の経験があり、人脈もある方は、フリーランスのキャリアアドバイザーとして活躍してみるのも良いかもしれません。

人材業界に特化している転職エージェントに相談をしてみる

前述しました通り、大手の人材会社に転職することにより、年収が上がる可能性が高くなります。

しかし、年収が高い企業は、入社するにもそれなりに倍率が高く、経験者でも転職することが難しい傾向にあります。

『大手の企業に入社できない。しかし、キャリアアドバイザーに転職して、今よりも年収を上げたい。』とお悩みの方は、人材業界に特化している転職エージェントに一度相談するのも手です。

転職エージェントでは、非公開の求人情報を扱っていることもあるので、あなたがこれまで知らなかった企業の情報を知ることもできます。

そして、今よりも高い年収を得られる企業と出会えるかもしれません。

また、転職エージェントでは、あなたが転職する際の悩みもヒアリングし、納得した企業へ転職できるようサポートをします。

書類選考面接対策なども実施しているので、キャリアアドバイザーへの転職でお悩みや気がかりなことなどを抱えている方は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?

CareerAnchorsでも、キャリアコンサルタントの資格を保持しているキャリアアドバイザーが在籍しています。

転職のことで気になることがある方は、ぜひ気軽にお問い合わせくださいね!

キャリアアドバイザーは年収アップも実現しやすい職業!

キャリアアドバイザーは年収アップも実現しやすい

人材業界におけるキャリアアドバイザーの年収は、比較的高い傾向にあります。

しかし、中には日本全体の平均年収よりも、年収が低い人材会社も存在します。

そのような企業でも、資格を取得したり、実績を積み上げることにより、年収を上げられる可能性は十分にあります。

また、大手の人材会社に転職したり、働き方のスタイルを見直すことにより、今までよりも高い収入を安定して得られる可能性もあります。

キャリアアドバイザーの仕事は、経験者はもちろん、未経験の方でも経験を積めば積むほど、いずれは年収を上げることが実現しやすい職業でもあります。

今よりも少しでも年収をアップさせたいと考えている方は、ぜひキャリアアドバイザーへ転職することを本格的に検討してみてくださいね!

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