これから保険営業の仕事をしてみたい方にとって気になるのが、年収ではないでしょうか。

仕事選びにおいて、やりがいや人間関係が大切なことは言うまでもありませんが、同じくらい年収も大切ですよね。

ですが、保険営業の雇用形態や保険商品には種類があり、一言で年収といっても、金額に明確な基準があるわけではありません。

今回は保険営業の年収について、雇用形態による給与の違いや年収アップのコツといった視点で解説します。

保険営業で稼げるようになるには、いくつかの押さえておくべきポイントがありますので、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてくださいね。

保険営業の年齢・男女別の平均年収

平均所得を表わす画像

まず最初に、参考までに年齢・男女別に分けた場合の保険営業の平均年収について解説します。

あくまでも平均ですので、雇用形態や扱っている保険商品によって増減があることには注意してくださいね。

男性の平均年収

令和4年賃金構造基本統計調査」によると、19歳~70代までの年収から割り出した金融業・保険業に携わる男性の平均年収はおよそ481万円です。

男性の年収は50歳~54歳のあたりで639万円とピークとなり、その後は加齢と共に減少していきます。

60代に入ると平均年収は300万円台となり、20代後半~30代前半の年収と同じくらいなるといった形です。

女性の平均年収

令和4年賃金構造基本統計調査」によると、19歳~70代までの年収から割り出した金融業・保険業に携わる女性の平均年収はおよそ288万円です。

男性と同じく、女性の場合も年収は50歳~54歳あたりで322万円とピークとなり、加齢とともに減少する流れも同じですが、男性ほど大きな差額は開いていません。

60歳~64歳頃には年収はおよそ281万円と低下するものの、65歳を超えるとふたたび300万円台になります。

最終的に、70代以降になっても、30代の頃の年収より多いのが特徴です。

雇用形態による給与の違い

労働契約書の画像

保険営業は雇用形態によっても給与(年収)が変わってきます。

正社員』『業務委託』に分かれているため、それぞれの報酬形態について見ていきましょう。

正社員は基本給+歩合の場合が多い

正社員の場合、基本給に歩合を加えた給与が支払われるケースが多くなります。

基本給があるため収入に安定感があり、契約があまり取れない月であっても、一定の給与が担保されていることが魅力だと言えるでしょう。

企業によっては、基本給が20万円以上に設定されている場合もあるため、安心して働きやすいことがメリットですね。

追加報酬となる歩合の額に関しては、契約をしてもらった保険料の約0.3%と言われています。

業務委託は完全歩合制の場合が多い

業務委託契約で保険営業をしている場合、完全歩合制であることが多くなります。

完全歩合制の場合、基本給は一切支払われないため、成果を出さないと報酬が0円になってしまう給与形態ですね。

ただし、企業によっては、働き始めの1~2年ほどは基本給を支給し、後に完全歩合制にシフトする雇用契約のケースもあるため、厳密には企業の方針によります。

完全歩合制は正社員とは違い、成果さえ出せば上限なく給与が上乗せされていくことが大きなメリットです。

一部の外資系の保険会社などは歩合の割合も高く、契約をしてもらった保険料の最大で約0.7%を報酬としてもらえる場合もあります。

完全歩合制の保険営業は、営業能力が収入に直結しやすい雇用形態だと言えるでしょう。

保険営業を含めた、『営業職の福利厚生』については以下の記事でまとめていますので、併せて参考にしてくださいね。

営業職に転職したい方必見!あったら絶対嬉しい福利厚生5選!

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保険営業で年収アップするためのコツ

収入アップの画像

雇用形態の違いや扱っている保険商品を問わず、保険営業で年収アップするには共通のコツがあります。

ここでは、以下の年収アップのコツについて解説しますので、参考にしてくださいね。

  • 顧客から信頼してもらう
  • 高額の保険案件の成約にこだわる
  • 日々の勉強を怠らない
  • 外資系保険会社に転職する

顧客から信頼してもらう

保険に限らず、営業の基本は顧客との信頼関係を作れるかどうかが重要です。

顧客に信頼してもらえれば、友人・知人、親戚などにも自社の保険をすすめてもらえるため、口コミの効果も得られることも大きなメリットですね。

また、保険は契約が更新されるものなので、継続的に契約してもらうためには定期的に顧客とコミュニケーションを取る必要もあります。

たとえば、定期的に挨拶に出向いたり、困りごとなどがないか連絡を入れてサポートを行うなどです。

顧客に長期契約をしてもらえるかどうかは、保険営業担当者の収入にも影響するため、他の保険に移行されることは回避しなければなりません。

そのため、普段から適切なコミュニケーションを取り、顧客から信頼してもらえるように立ちふるまうことが大切になります。

高額の保険案件の成約にこだわる

高額の保険案件とは、年間数百万円以上かかる法人向けの保険商品を指しています。

たとえば、ビルなどの大きな建物に対する労災保険や火災保険といった、損害保険などが該当します。

法人向けの保険商品は金額が高いため、個人が加入する医療保険・生命保険よりも歩合の金額も高くなっていますね。

中には、1件の成約で数百万円の歩合が支払われる保険商品もあるため、数件の成約を取るだけで平均年収以上を稼げることもあります。

さらに法人の場合、1つの企業で複数の損害保険に加入する場合が多いため、一社をお得意様にすることができれば年収を大幅に上げることができることも魅力です。

日々の勉強を怠らない

保険営業は、保険の成約さえできれば終わりというわけではありません。

たとえば、若い夫婦・子供のいる家庭・高齢者など幅広い顧客層に対し、各層の生活スタイルに合わせた適切な保険プランをプレゼンする必要があります。

他にも、実際に事故や病気になった顧客に対する対応、質問・クレームなどへの真摯な応答など、成約以外にもやるべきことはたくさんあります。

上記のような顧客ファーストの対応をするためには、基本的に顧客とのコミュニケーションが重要なので、保険営業としての話術・話題を増やすための勉強を日々行う必要があります。

また、保険に関連する経済系のニュースも常にチェックし、知識を最新の情報にアップデートし続けることも大切です。

外資系保険会社に転職する

外資系の保険会社は、基本的に完全歩合制の報酬形態で投資系の商品が多いことから、歩合の割合も高い傾向にあります。

基本給が担保されておらず、能力がダイレクトに成果に出てしまうためシビアですが、営業の実力に自信がある人なら挑戦してみてもよいでしょう。

企業によっては、平均年収が1,000万円以上の場合もあり、年収アップという意味では1番わかりやすい保険営業です。

ただし、外資系の保険会社への転職は難しいと言われています。

理由は、すでに他企業で活躍している有能な営業パーソンをヘッドハンティングしている保険会社がほとんどだからですね。

誰でも挑戦できるわけではなく、営業の実績を活かして転職するといった形になります。

保険営業で必要な資格

資格所得の画像

保険営業は誰でもできるわけではなく、絶対に必要な資格があります。

扱っている保険商品によって資格は異なりますが、保険営業の仕事をするなら取得しなければなりません。

保険営業に関する資格について、以下の2つの項目に分けて解説します。

  • 保険営業で必ず必要な資格
  • スキルアップにつながる資格

保険営業で必ず必要な資格

保険営業で必須となる資格は、以下の5つの資格になります。

保険営業の業務内容によって必要な資格は変わりますが、一般的な保険営業で必要になる資格ですね。

  • 生命保険募集人資格(一般課程試験)
  • 専門課程試験
  • 損害保険募集人資格(一般試験)
  • 変額保険販売資格
  • 外貨建保険販売資格

それぞれの資格について簡単に解説します。

生命保険募集人資格(一般課程試験)』は、生命保険を販売するために必ず保有しておかなければならない資格で、保健相談の窓口スタッフ、生保レディなどは、必ず保有している資格です。

専門課程試験』は、生命保険募集人資格(一般課程試験)の次に行われる試験で、必ず必要なわけではありませんが、多くの保険会社が合格を必須条件にしています。

損害保険募集人資格(一般試験)』は、火災保険や自動車保険など、損害保険を販売するために保有しておかなければならない資格で、保険会社・保険代理店で働くなら必須の資格になります。

変額保険販売資格』は、保険商品としてリスクを伴う変額保険に関する知識を習得できる資格で、変額保険を販売するために必須の資格です。

外貨建保険販売資格』は、外貨保険を販売するために必須の資格で、外貨建て保険の注意事項を学び、保険加入者のトラブルを未然に防ぐ知識を身に付けられる資格です。

スキルアップにつながる資格

次に、必須ではないものの、保険営業のスキルアップにつながる資格を見ていきましょう。

代表的な以下の2つの資格をピックアップしました。

  • ファイナンシャルプランナー2級(2級FP技能士)
  • 中小企業診断士

それぞれの資格について簡単に解説します。

ファイナンシャルプランナー2級(2級FP技能士)』は、金融・保険に関する基礎知識を持っていることの証明になる資格です。

保険業界でも役立つ資格で、保険会社によってはファイナンシャルプランナー2級以上の取得を雇用条件にしている場合もあります。

中小企業診断士』は、中小企業の経営資源について分析し、効率的な経営を行うための知識・ノウハウを習得できるのが中小企業診断士の資格です。

中小企業に保険営業をかける場合に有用で、状況に応じた適切な法人保険を提案することができるため、他の営業パーソンと差別化を図ることができます。

補足

ファイナンシャルプランナーに関しては、さらに上の1級(1級FP技能士)を取得すると、顧客や企業から高い信頼を得ることができます。

保険営業の求人を見つけるには

求人情報の画像

保険営業の求人は、さまざまな媒体に掲載されています。

どの求人の探し方が正しいといったことはありませんが、それぞれの方法に特徴がありますので、確認しておきましょう。

ご紹介する保険営業の求人の見つけ方は、以下になります。

  • ハローワークを利用する
  • 求人サイトを利用する
  • 求人誌・チラシで探す
  • 保険会社の公式ページの採用情報をチェック
  • 保険会社に勤務する人に紹介してもらう

ハローワークを利用する

厚生労働省が運営する『ハローワーク(公共職業安定所)』には、さまざまな職種・業種の求人が掲載されており、保険営業の求人も掲載されています。

近隣のハローワークで求職の申し込み手続きを行い、気になる求人があれば窓口で応募することができますね。

窓口から応募した後は、企業側が書類審査を行い、面接での選考が行われる流れが一般的です。

求人サイトを利用する

転職サイト』や『転職エージェント』などのWeb上の求人サイトにも、保険営業の求人は掲載されています。

利用方法としては、サイトに登録後、サイト内の検索から目的の求人を探してネット上で応募する流れになりますね。

書類選考に通過すると、面接の日程調整を行い、面接での選考に進みます。

求人サイトを利用する場合、ネット上で求人が探せるため、手間・労力がそれほどかからないこともメリットです。

求人誌・チラシで探す

駅やコンビニなどにある求人情報誌や、新聞などに折り込まれたチラシを見て探す方法です。

ハローワークや求人サイトを通さず直接企業に連絡できるため、やり取りがスムーズに行えることがメリットです。

保険会社の公式ページの採用情報をチェック

保険会社のホームページの採用情報をチェックしてみることも有効な方法です。

やり方は単純明快で、保険会社名で検索し、ホームページ内をチェックするだけですね。

あらかじめ働きたい保険会社が決まっている場合であれば、まずはホームページの採用情報を見ることがおすすめです。

保険会社に勤務する人に紹介してもらう

すでに保険会社に勤務している友人・知人などに紹介してもらうのも方法の1つです。

企業によっては『リファラル採用』として社員による紹介制度を導入している場合もあり、その場合は紹介者も何らかのメリットを受けられます。

すでに働いてる人から会社の雰囲気や雇用環境について教えてもらえるため、ミスマッチを避けやすいこともメリットでしょう。

保険営業の年収について まとめ

保険営業の年収は、保険契約を1件成約するごとに支払われる歩合が大きく関係しています。

そのため、年収アップするには成約を多く取る必要がありますが、まずは顧客との信頼関係をしっかり作らなければなりません。

顧客の層に合った保険プランの提案やサポートを丁寧に行うことで、契約を継続してもらったり、ポジティブな口コミを広めてもらうことが大切です。

また、高額の保険案件にこだわってみたり、実績を積んで外資系保険会社に転職を目指してみるなど、自身の営業能力を信じて高単価の保険商品を扱ってみることも、年収アップにつながります。

保険営業は大変な部分もありますが、顧客ファーストの意識を持ち、年収アップのコツを押さえながら保険営業として活躍できる存在を目指しましょう!

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