ボールペンと履歴書

転職活動に慣れていない方の悩みに、履歴書の書き方があるのではないでしょうか。

中でも資格欄の書き方がわからず、『どんな資格を書けばよいのか』や『書き方にルールや条件はあるのか』などの悩みを持っている方は多いと思います。

今回は、履歴書の資格欄の書き方について深掘りし、履歴書に書ける資格・運転免許ルールに則った正しい書き方について解説します。

要点や執筆ルールを押さえておけば、誰でも正しく資格欄が書けるようになりますので、どう書けばよいのかを慌てず学んでいきましょう。

他にも、資格欄の書き方だけでなく、学歴や職歴の正しい書き方がわからず困っている方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

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履歴書に書ける資格・運転免許

免許・資格欄

まずはじめに、履歴書に記載できる資格・運転免許はどんなものがあるのか見ていきましょう。

ここでは、一般的な企業に就職(転職)する際に履歴書に記載する、定番の資格・運転免許について解説します。

国家資格

国家資格は、職種・業種に関わらず記載しておきたい資格です。

過去に携わってきた仕事の証明にもなりますし、説得力があるため能力を評価してもらいやすいからです。

同じ資格でいくつもの級に合格している場合は、1番上の級のみを記載し、下級は省略するようにしましょう。

語学関連の資格

英検やTOEICなど、語学に関する資格も履歴書に記載できる資格です。

グローバル化が進んでいる現代では、英語に関連する資格は人材としての評価につながるため、積極的に記載したい資格です。

厳密にはTOEICは資格ではありませんが、一定の英語力の証明になるため、取得している場合は記載した方がよいでしょう。

補足

TOEICを評価されるには、一般企業なら600点以上、外資系企業では700点以上のスコアを獲得している必要があります。

上記のスコアに到達していない場合、記載しない方がよいと言えます。

パソコンスキルの認定資格

MOS(Microsoft Office Specialist)などのパソコンスキルの認定資格も、履歴書に記載できる資格です。

さまざまな業種・職種でのパソコンを使用する現代では、パソコンスキルが高いと人材として評価されやすく、重宝されるケースが多いからです。

MOS以外で取得しておくと評価されやすいパソコンスキルには、以下のようなものがあります。

  • Word
  • Excel
  • Access
  • PowerPoint
  • CAD利用技術者試験
  • 日商PC検定

とくに、PowerPointは多くの企業が会議やプレゼンで使用しますし、日商PC検定ではビジネスマナーを考慮した文書・資料作成のスキルの証明になるため、記載しておくと評価を得やすくなります。

普通自動車免許

運転免許も履歴書に記載できる資格です。

業種・職種によっては、大型自動車第一種免許といった特殊な免許を記載する場合もありますが、一般的には普通自動車免許を記載することになります。

とくに外回りの機会が多い営業などの場合、普通運転免許の有無は採用の判断材料にもなるため、取得している場合は必ず記載しておきたい免許です。

また、普通自動車に乗らない業種・職種であっても、何らかの場面で活かせることもあるため記載するようにしましょう。

履歴書の資格欄を書く際のルール

英語表記のルール

履歴書を書く際は、守らなければならない執筆ルールがあります。

ルールを無視して書かれた履歴書は読みづらくなったり、採用担当者の印象が悪くなるといったデメリットもあります。

正しく履歴書を書くため、ルールについて確認しておきましょう。

取得年月日が早い資格・免許から書く

資格欄に記載する資格・免許は、取得年月日が早いものから時系列順に書くことが基本です。

多くの場合、資格の合格証や免許証などに取得年月日が記載されているので、確認して取得年月日が早いものから書くようにしましょう。

略称ではなく正式名称で書く

学歴・職歴欄の学校名や会社名を正式名称で書くのと同様に、資格・免許に関しても正式名称で書くことが基本です。

正式名称の記載例としては、以下のようになります。

  • 英検→「実用英語技能検定」
  • MOS→「Microsoft Office Specialist」
  • 自動車免許→「普通自動車第一種運転免許」

正式名称はWeb検索を行うと簡単に出てきますので、必ず調べるようにしてくださいね。

また、危険物取扱者など種類が多い資格に関しては、『乙種第4類危険物取扱者』『第一種電気工事士』など、種類がわかるように正式名称を記載しましょう。

年号を学歴・職歴と統一して書く

年号に関しては、和暦(令和〇年〇月)西暦(20XX年〇月)のどちらの書き方でもよいですが、学歴・職歴欄と統一された年号を資格欄でも使用するようにします。

年号が統一されていた方が採用担当者が混乱せずに済み、限られた時間の中で目を通しやすい履歴書にできるからです。

小さなことですが、採用担当者の印象を良くするためにも、気を付けるようにしましょう。

取得・合格といった状況も書く

資格・免許の名称だけでなく、取得・合格といった状況についても必ず書きます。

勉強中や取得中の資格・免許を記載する場合もあるため、名称だけだと採用担当者がわかりにくいためです。

資格・免許の名称の後に空間を開け、『〇〇検定 合格』『〇〇テストX点 取得』『〇〇免許 取得』といった形で状況について記載しましょう。

履歴書の資格の正しい書き方と注意点

ネクタイと資格の文字

履歴書全体の執筆ルールだけでなく、資格にも正しい書き方があります。

間違った書き方をしてしまうと、自己アピールにならなかったり、採用担当者の印象を悪くしてしまう可能性もあります。

資格の正しい書き方について、以下の注意点について見ていきましょう。

  • 職業・職種に活かせる資格を優先的に書く
  • これまでの実務で活用した資格を書く
  • 勉強中で取得予定の資格
  • 書かない方がいい資格に注意

職業・職種に活かせる資格を優先的に書く

履歴書に書く資格は、職業・業種に活かせる資格を優先的に記載することが鉄則です。

たとえば、事務職なら『日商簿記検定(簿記)』、不動産業なら『宅地建物取引士(宅建)』、金融に関する業務なら『ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)』のように、関連する資格を記載します。

資格を複数有しており、資格欄に全部書ききれない場合は、職業・業種または応募先の企業と関連性が深いものを優先して記載し、関係性のない資格は省略するとよいでしょう。

補足

求人の応募要件に含まれている資格に関しては、必ず記載するようにしましょう。

これまでの実務で活用した資格を書く

資格欄に書くものは職業・業種に活かせる必要な資格が優先ですが、これまでの実務で活用した資格についても記載しておくことが望ましいと言えます。

職歴欄に記載した実績に加え、実務で活用した資格・免許を記載することで経歴に説得力を持たせられますし、専門性をアピールすることにつながるためです。

勉強中で取得予定の資格

資格欄に余白がある場合、取得に向け勉強中の資格や、すでに取得した資格の上の級を取得しようとしているなど、取得予定の資格についても積極的に記載することをおすすめします。

積極的にスキル取得や専門性を高めようと努力している姿勢をアピールできるためです。

書き方としては、『〇〇資格の取得のため勉強中』や『〇〇資格の昇級のため勉強中』といった形で記載するとよいでしょう。

書かない方がいい資格に注意

趣味に関する資格などは、基本的に履歴書の資格欄には記載しないほうがよいと言えます。

たとえば、『世界遺産検定』『日本ラーメン検定』「温泉ソムリエ」といった資格です。

上記のような仕事に関係ない資格は採用担当者が判断材料にできませんし、意味のない情報で履歴書を埋めると印象が悪くなる可能性もあります。

自己アピールのため記載したいのであれば、趣味・特技を書く欄で軽く触れる程度が望ましいでしょう。

もしくは、面接などの対面のやり取りで、『面白い資格も持っています』と余談として伝えることをおすすめします。

履歴書の運転免許の正しい書き方と注意点

運転免許証

運転免許を資格欄に記載する際にも、正しい書き方と注意点があります。

書き方によっては、企業側や採用担当者に誤解を与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

ここでは、資格欄に正確に運転免許を書くために必要な、以下の内容について解説します。

  • 運転免許の取得年月を調べる方法
  • AT限定限定の表記は省略可能
  • 道交法の改正による表記変更に注意
  • 履歴書に書く運転免許証の正式名称一覧

運転免許の取得年月を調べる方法

運転免許証の取得年月日を記載する際、間違えやすいのが『取得日』と『交付日』です。

履歴書に記載する取得年月日にあたる『取得日』は、免許証の左下に記載されていますので、間違えないようにしてくださいね。

住所欄下に書かれているのは『交付日』なので、取得年月日と勘違いして書かないように注意しましょう。

AT限定限定の表記は省略可能

普通自動車免許には大きく『MT(マニュアル・トランスミッション)』と『AT(オートマチック・トランスミッション)』の2種類があります。

MTの免許ならMT車・AT車の両方が運転できますが、ATの免許はAT車限定で運転可能であり、MT車は運転できません。

ATの免許を取得している場合は、採用担当者にMT車も運転できると誤解されないよう『AT限定と記載しておきましょう。

免許証の免許の条件等の欄に『AT車に限る』と記載されている場合はAT限定の免許になりますので、必ずお手持ちの運転免許証を確認するようにしてくださいね。

道交法の改正による表記変更に注意

道路交通法の改正により、運転免許の名称・種別、運転できる車両範囲が変わることがあります。

道路交通法が改正された後に履歴書を書く場合、免許の取得時とは名称・種別、運転できる車両範囲が変わっているケースもあるため注意が必要です。

たとえば、2007年に道路交通法が改正されたケースでは、改正前に『普通自動車第一種運転免許』を取得したドライバーは車両総量8tまでの車が運転できるように変更されました。

また、2017年の改正後おいては、区分が『中型自動車第一種運転免許(8t限定)』を所有している扱いになっています。

免許を取得した時期を基準に『普通自動車第一種免許』とだけ記載すると誤解される可能性があるため、()書きで『中型自動車第一種運転免許(8t限定)』と追記するようにしましょう。

こうした条件に関しては、免許証の条件等の欄に記載されているので、忘れず確認するようにしてくださいね。

履歴書に書く運転免許証の正式名称一覧

ここでは、履歴書に記載できる運転免許証の正式名称についてご紹介します。

履歴書に記載する際の参考にしてくださいね。

免許証記載の名称正式名称
大型大型自動車第一種免許
中型中型自動車第一種免許
準中型準中型自動車免許
普通普通自動車第一種免許
大特大型特殊自動車第一種免許
大自二大型自動二輪車免許
普自二普通自動二輪車免許
小特小型特殊自動車免許
原付原動機付自転車免許
大二大型自動車第二種免許
中二中型自動車第二種免許
普二普通自動車第二種免許
大特二大型特殊自動車第二種免許
牽引免許
引二牽引第二種免許

免許証記載のままの名称で資格欄に書かないように注意しましょう。

履歴書の資格・免許の書き方 まとめ

履歴書の資格欄の書き方は多くの人が悩む部分ですし、間違った書き方をしやすい項目でもあります。

ですが、要点や執筆ルールを押さえておけば、誰でも正しく記載することができます。

国家資格や語学関連の資格、運転免許など、自身の能力や経歴をアピールできる資格・免許は多々ありますので、正しい書き方で記載し、採用の可能性を高めるようにしましょう。

これから転職活動をスタートする方は、ぜひ本記事でお伝えした要点・執筆ルールを参考に資格欄を書いていただき、採用担当者に伝わりやすい履歴書を完成させてくださいね!

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