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GPAとは 『大学の成績の数値化』
"就活生なら知っておきたいGPAとはグレード・ポイント・アベレージのことで、大学における成績を数値化した指標です。
GPAは大学での成績が反映されるので、成績が良いほど数値が上がる仕組みです。この指標は日本では大学で導入されていますが、アメリカだと大学だけでなく、高校でも導入され活用されています。
数値が活用されるのは奨学金制度や留学などで、学内選抜にも用いられることがあります。大学によって成績の評価基準は違いますが、大半は最大4.0、最小0.0の数値を採用しています。
GPA3.0以上は目指しましょう。
各科目のグレードポイントに単位を掛けた合計を、履修登録をした科目の総単位で割ると、GPAが算出できます。平均値は2.4あたりとされていて2.3までは勉強不足、2.5以上は優秀で、3.5を超えればかなり優秀だといえるでしょう。
とはいえ、大学によって基準だったり教授による評価の仕方、成績の付け方は様々です。異なる大学の学生をこの数値のみで比較しても、学力や能力を評価するのは困難です。
GPAが重要視されない理由
企業の選考に置いて、GPAが重視されないのには下記3点の理由があります。
- GPAの基準が大学によって異なる
- GPAよりも人柄を重視するため
- 適正検査の方が就活生の能力を正確に測れる
まず、GPAは大学によって基準が異なります。就活生はさまざまな大学から選考を受けに来ますが、大学は皆同じというわけではないです。よって、企業は学校によって異なるGPAに明確な選考基準を設けられません。仮に学校が同じでも、教授によって判断基準は異なり、どの教授の判断が企業にとって必要な能力かということまで判断できません。
また、近年の傾向として、GPAよりも「人柄」を重視する企業が増えています。就職白書2023でも、企業が採用基準で重視する項目で、「人柄」はトップに位置しています。GPAよりも人柄が重視されるため、人柄の良さを全面的にアピールする方が有効でしょう。
さらに、同じく就職白書2023の中で、企業は学校の成績よりも適性検査を重視している傾向があります。適性検査では、それぞれの企業に特色に基づいて検査ができ、学生の能力が自社にとって必要な能力か細かく分析できるためです。
このようなことから、GPAは重視されない傾向があります。
就活におけるGPAの影響は?
ではGPAが就活に影響するかというと、日本だと今のところ採用している企業が限られるので影響は限定的です。
ただ、外資系の場合は判断材料の1つに採用していることが多いので、外資系を目指す就活生は意識しておいた方が良いでしょう。数値だけを見て判断されることはありませんが、最低ラインの基準として、一定以上をクリアしているか見られる可能性は高いです。
選考で採用している企業に挑戦する場合は、数値が自分の魅力をアピールをするポイントになるはずです。平均的な数値ではアピールになりませんが、平均を上回るならその点を少し強調してもよさそうです。
GPAは努力の結果
成績を数値化する指標ではありますが、身を入れて勉強に取り組まなければ、平均以上の数値を獲得することはできません。
それはつまり、努力の結果獲得した数値だと判断されることになります。学生時代に取り組んだエピソードに交えて数値をアピールすれば、採用担当者に対して説得力が生まれるでしょう。
GPAより履修履歴重視
履修履歴とは、大学でどのような科目を学んできたかの履歴のことを指します。それでは、なぜ履修履歴がGPAよりも重視されるのでしょうか。
企業は就活生の履修履歴をみることで、「この人はこんなことを学んできて、興味があるんだ」と把握できます。そこから、面接で聞きたいことを考えたり、企業で発揮してほしい能力を見つけられるのです。よって、履修履歴は重視され、面接でのアピールポイントになるといえます。
また、履修履歴から人柄を見ているケースもあります。例えば、履修内容が特定の分野に偏っている場合、「この人は特定のことを深堀して追求したいタイプの人」といえるでしょう。一方、分野に偏りがなく、多方面に学びを広げている場合は、「好奇心旺盛で色んなことに挑戦してみたい人」という具合です。
このような、就活生の学びや人柄を知れる点を企業は重視しているため、履修履歴はGPAよりもアピールポイントであるといえるでしょう。
GPAが直接左右するわけではない
数値が低くて現状に不安を覚えていても、採用不採用の決め手になるわけではないので、過度に不安を感じる必要はないです。勉強以外に打ち込んだことがあればそれをアピールする、人間的な魅力や可能性を感じさせる自己紹介、自己PRをするといった方法で不足をカバーできます。
インターンシップで経験を積んで自信をつけるのもおすすめです。企業は早く戦力になる学生を求めているので、インターシップ経験があると就活が有利になります。
GPAが就活に影響するケース
GPAが重視されないとはいっても、下記のようなケースの場合はGPAが重視される傾向があるので、事前に把握しておきましょう。
- 学校推薦
- GPAの提出を企業側から求められる
- 金融系の企業を受ける
- 専門的な職種を受ける
まずは、学校推薦という形で求人に応募するケース。学校推薦を利用する場合、大学からの推薦を受けた人のみが選考を受けられます。大学からの推薦を受けるには、大学内での成績が重視されます。よって、学校推薦を受ける場合にはGPAが重視されるといえるでしょう。
企業の中にはGPAの提出をあえて指定してくる場合があります。この場合は間違いなくGPAを重視しているといえます。なぜなら、GPAを指定してくるということは、企業側が「GPAみますよ!」といっているのと同じことだからです。GPAだけで判断されることはないですが、重視されるということは把握しておきましょう。
また、金融系の職種もGPAが重視されます。なぜ、金融系の職種は、なぜGPAが重視されるのでしょうか。金融系企業では、入社後、さまざまな資格の取得が推奨されるなど、継続的に勉強する姿勢が求められます。よって、企業がGPAをみることで、入社後も継続的に学んでいけるかの判断材料にするため、金融系の職種ではGPAが重視されるのです。
続いて、専門的な職種を受ける場合。例えば、「研究職」や「開発職」などがあります。専門的な職種の場合、企業の募集要項で「化学系」や「生物系」など、限定して募集しているケースがほとんどです。専門的な職種では、GPAが高いほど、高度な専門的知識・技術を持っていると判断され、企業での活躍が期待できます。よって、専門的な職種に応募する場合は、GPAが重視されるといえるでしょう。
GPAが低い場合の対処法
GPAが重視される場合もありますが、では、「GPAが低い場合、どうしたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
GPAが低い場合の対処法は下記の3つの対処法があります。
- 指摘をされた時の返答を考える
- 他のアピールポイントを見つける
- 継続力をアピールポイントに入れる
GPAの低さを指摘された場合、その際の返答をあらかじめ考えておくことが有効といえます。事前に準備しておくことで、納得感ある説明を面接官にできるからです。
注意点としては、「バイトで忙しかった」などのように、周りの環境を言い訳にGPAが低かったという返答はしないようにしましょう。忙しいからといって学業を疎かにすることとは繋がらないからです。
ポイントとしては、「素直に反省点を述べる」ことです。例えば、部活が忙しく、学業の時間が取れなかったという場合、「どうすればよかったか」などの反省点を述べます。そして、「次にどう活かそうとしているか」という意気込みまでを盛り込むことが大切。ここまで述べられれば、面接官もGPAが低いという面を大きなマイナスポイントとして評価することはないでしょう。
また、他のアピールポイントを見つけておくことも大切といえます。就活では、GPAのような学業の成績だけがすべてではありません。ボランティアや部活、アルバイトなど、学業以外の活動も大きなアピールポイントです。そういった学業以外の面でアピールポイントを見つけ、努力している姿は企業にとって非常に魅力的な人材として受け止めてもらえます。企業の採用においては、GPAよりもそういった活動や人柄を重視する傾向があるので、GPA以外のアピールポイントでGPAの低さを補いましょう。
3つ目の対処法としては、継続力をアピールポイントに組み込むことです。企業にとって採用した学生が早期に退職してしまうと大きな損失であり、最も避けたいことといえます。よって、「アルバイトを4年間継続してきた」などの継続力をアピールすることでGPAの低さをカバーできます。
まとめ
このように、GPAは採用の判断材料の1つであって、日本企業ではあまり重視されていません。
しかし成績が反映されている数値なので、自分の数値が平均的か、平均を上回るのか下回るのか把握することは必要です。外資系
に挑戦する場合は早めに意識した方が良いと思われますが、
こればかりでなく他の部分にも目を向けて対策するべきでしょう。数値に代わるアピールポイントがあれば、数値が多少低くても大きな問題にはならないです。
傾向的には履修履歴の方が重視される傾向なので、履修する科目選びや取り組みを意識した方が、就活のプラスになると思われます。全く無視できるものではないものの、それほど重視しなくても良いといえるのがGPAです。
ただし、今後判断材料に採用する日本企業が増えないとも限らないので、将来的に就活する人は早めに数値を増やす努力をした方が良さそうです。成績とその評価が良くて困ることはありませんから、少しでも数値が上がるように努力するべきです。数値が高い方が挑戦できる企業は増えますし、自信を持って挑戦できて、採用される可能性が上がるのは確かだといえます。
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